虫歯の質問の解説

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虫歯の質問

虫歯について

虫歯のよくある質問集です。
わからないことがあれば、ご参考になさってください。

  • 虫歯とは
    • 歯を1本失うことは指を1本失うことと同じように大変重要な意味を持ちます。
      皆さんご存知でしたか!?良く噛めない歯は消化器である胃に多大な負担をかけ、全身的健康の障害となります。個々の虫歯の治療や多数の歯科医院にわたる治療などといった"その時限りの部分的な継ぎはぎ治療"では、決して全体的バランスは考慮されていないことが多く、ともすればかえってかみ合わせを乱すことさえあります。その結果、肩凝り首や目の疲れ顎関節障害などになることも少なくありません。
      全体的な治療計画に基づかず治療を行った結果、大事な身体の一部である歯を失って後悔している方も多いのです。治療計画を立てるということはそれだけ重要な事です。一度治した歯がまた悪くなることのないように確実かつ計画的な治療を受けましょう。
      そこで我々が提案している治療なのですが、少しでも苦手な歯科治療にかかる頻度を減らし、精神的に満足した生活を送ることが出来るように皆さんにあった治療計画を立てたいのです。寝ても起きても一生付き合う大事な身体の一部(口)なのですから、たかが歯と軽んじず、虫歯も病気のうちであると認識し治療を受けましょう。”口は健康の入り口”といいます。私どもは皆さんの健康維持のお手伝いをしたいと思っております。では、私と一緒にあなたにあった、あなた自身の治療計画を立てましょう。

  • 虫歯の進行
    • むし歯は、進行度合いによってC1~C4に分類されます。

      C1の治療

      虫歯にかかっている部分を削り取った後、歯の色をした樹脂(=レジンと言います)や金属で埋めてしまいます。虫歯の範囲がエナメル質に限られるため、麻酔をしなくとも治療中痛むことは有りません。なぜなら、歯を削ったときの痛みは、下層の象牙質を削ったときから感じるからです。また、例え浅くとも、虫歯があちこちにある場合は、お口の中がすでに虫歯にかかりやすい環境に傾いてしまっていると考えられます。(体の抵抗力より、虫歯菌の勢力が優勢に有る状態。)このような場合は、お口の抵抗力を取り戻すために、次のようなことを行う必要が有ります。

      ☆歯磨き指導を受け、正しい歯磨きを身に付けて下さい。
      ☆フッ素やキシリトール入りの歯磨き剤や、お口のリンス剤を積極的にご利用下さい。
      予め奥歯の溝を樹脂でシール(塞ぐこと)して下さい。予防充填(じゅうてん)と言います。
      ☆定期的に検診を受け、虫歯の進行状態をチェックして下さい。

      C2の治療

      虫歯が象牙質(エナメル質の下で削ると痛いところ)まで達していますから、治療時に麻酔が必要なことが有ります。(麻酔の要・不要は、多くの場合歯科医師の判断にゆだねられますが、“何が何でも痛いのは嫌”とおっしゃる方は、前もって麻酔を希望なさる方が良いかと思います。)そしてその後は、次の順序で治療して行きます。

      虫歯になっているところを完全に取り除きます。
      虫歯の深かったところは、歯髄を保護するためのお薬を詰めます。
      詰め物(虫歯が広範囲に有った場合は被せもの)がしやすいように、歯の形を整えます。
      当日に詰める場合:詰め物をした後、表面をきれいに磨いて終了です。
      後日詰める場合:型取りの後、仮の詰め物をして帰宅して頂きます。約1週間後、再来院時に、出来上った詰めもの(被せもの)を接着剤で歯に固定して終了です。

      いずれの治療も虫歯の程度によっては、しばらくしみたりすることが有ります。そのような時は、その旨を先生に伝えて様子を見るようにしましょう。徐々に治まって来ることが良くあります。しかし、我慢できないときや噛むたびに痛むようであれば、歯髄を取り除く処置を含め、先生と今後の治療について相談してみてください。

      C3の治療

      既に虫歯菌が、歯髄腔(歯の中に有る神経と血管が入っている空洞。)にまで侵入してしまい、歯の中は感染しています。ですから、更なる細菌の侵入や、根の外への感染と痛みを防ぐために、歯髄を取り除き歯の中をきれいに消毒した後、根尖孔(根の先に有る歯髄の出入り口)まで薬で完全に塞ぎ、根っこの内と外を遮断する必要が有ります。(いわゆる根の治療。)
      この治療は
      a)歯髄(歯の神経)が生きている場合と、
      b)以前に根っこの治療を受けて既に歯髄が無く根の中に薬が入っている場合
      があり、少し治療法が異なりますので、それぞれにご説明致します。

      a)歯髄が生きている(生活歯と言います)場合
      生きている歯髄に触れると飛び上がるほどの痛みを感じます。
      ですから、治療の前には充分麻酔をして、そのようなことが起こら無いようにした後、次の順序で治療を進めて行きます。

      詰め物や被せものを取り除き、虫歯に侵されているところを完全に取り除きます。
      歯髄を取り除き易いように穴を広げた後、器具を使って取り除きます。
      歯髄を取り除いてできた空洞をきれいに清掃した後、消毒の薬を入れて蓋をします。
      (蓋は、薬がもれたり、逆につばや細菌が歯の中に入って来るのを防ぐために必要です。)
      必要に応じて、薬の交換を何度か繰り返します。(薬の交換の度に通院します。)根の数(神経の数)は前歯が1本、奥歯が1本~4本あります。したがって奥歯については、治療日数がかかることがあります。
      歯の中(根管と言います)がきれいに消毒できたら、根尖孔のところまで神経の代わりにお薬を詰めます。これは歯髄腔まで侵入した菌が、更に根の外(歯根膜や歯槽骨)にまで進むことを防ぐためです。
       *治療期間中は、その歯をなるべく使わないようにしてお食事して下さい。
      大きく深い虫歯のために歯のほとんどを失ってしまった場合、必要に応じて金属などを使って土台を作ります。金属の土台は型を取って作ります。
      歯を削って、被せもの(銀歯等)が入るように形を整えます。
      歯の型を取ります。(これを元にして歯科技工士さんが作ってくれます。)
      出来上がった被せものをお口の中で調整した後、接着剤で歯に固定します。
      数日間使ってみた後、調子が悪ければ調整を繰り返します。
      画像の説明

      b)歯髄が死んでいたり(失活歯と言います)、既に根管内(歯の中)にお薬が入っている場合
      既に神経は有りませんから、治療中麻酔をしなくとも、ほとんどの場合痛みません。
      しかし、治療前から既に激しい痛みが有るときは、麻酔をすることも有ります。

      詰め物や被せものを取り除き、虫歯に侵されているところを完全に取り除きます。
      既に入っている古くなったお薬を薬品や器具を使って取り除いた後、できた空洞(根管内:歯の中)をきれいに清掃します。
      次に中を乾燥し、消毒のお薬を入れ蓋をして、帰宅して頂きます。
      (蓋は、薬がもれたり、逆につばや細菌が歯の中に入って来るのを防ぐために必要です。)
      必要に応じて、薬の交換を何度か繰り返します。(薬の交換の度に通院が必要です。)
      歯の中(根管と言います)がきれいに消毒できたら、根尖孔のところまで神経の代わりにお薬を詰めます。理由は、歯髄腔まで侵入した菌が、更に根の外(歯根膜や歯槽骨)にまで進むことを防ぐためです。
       *治療期間中は、その歯をなるべく使わないようにしてお食事して下さい。
      画像の説明

      a)の生活歯で有っても、b)の失活歯で有ってもこの後、痛みが無いことを確認した後、被せもの(稀にレジン等の詰めもの)の治療に移って行きます。

      大きく深い虫歯のために歯のほとんどを失ってしまった場合、必要に応じて、金属などを使って土台を作ります。金属の土台は型を取って作ります。
      歯を削って、被せもの(銀歯等)が入るように形を整えます。
      歯の型を取ります。(これを元にして歯科技工士さんが作ってくれます。)
      出来上がった被せものをお口の中で調整した後、接着剤で歯に固定します。
      数日間使ってみた後、調子が悪ければ調整を繰り返します。
      いずれの治療も炎症の程度によっては、噛んだときにしばらくひびいたりすることが有ります。そのような時は、その旨を先生に伝えて様子を見るようにしましょう。(徐々に治まって来ることが良くあります。)しかし、我慢できないときや、徐々に痛みがひどくなって来るようであれば、再治療を含め先生と相談して下さい。

      C4の治療

      もうここまで来れば、治療をすることはできません。
      ですから、1日も早く歯を抜いて、傷の治りを待ち、歯が無くなったところをどのようにして噛めるようにするかを考えなければいけません。(傷がきれいに治るまで型取りができません、その分治療の終了が遅れます。)歯を抜いた後の傷は程度にもよりますが、1週間程で痛みが無くなり、1~3ヶ月できれいに治ります。(ただし骨ができるまでは、抜歯後6ヶ月ほどかかります。)抜歯については、歯を抜く時の項目をご覧下さい。

  • 甘い物を食べなければ虫歯になりませんか?
    • 虫歯菌は糖を分解して酸を出し歯を溶かしますが、一時的に甘い物を控えても人は体内に糖が蓄積されているため、虫歯菌はそれを利用し続けます。また、糖が無くても酸性の飲食物によってお口の中が酸性(ph5.5以下)になると歯は溶けてしまします。

  • 「歯垢」ってムシ歯と関係?
    • 歯が冷たいものでシミルのにもはいろいろな原因があります。虫歯は表面のエナメル質がおかされただけではほとんど異常を感じません。シミルということは象牙質まで虫歯が進行していることが多いです。早めに歯医者さんで原因を調べてもらいましょう。

  • 虫歯は痛みがでてから歯医者さんに行くの?
    • 痛みが出た時は虫歯の進行が神経の近くまで進んでいます。軽度の虫歯の治療は数回で終わりますが、進行した虫歯の治療は回数がかかり、歯の根の治療になると数ヶ月以上かかることがあります。痛みが無くても定見検診を受け、早期発見、早期治療が好ましいです。

  • 毎日歯磨きをしているのに虫歯になるの?
    • 自分ではきれいに磨けているつもりでも磨き残しのある方が多くおられます。歯科医院で自分の歯磨きをチェックしてもらい、適切な歯磨き指導をうけましょう。そして、定期的にクリーニングをしてもらいましょう。間食、炭酸や糖分の多い食事を多く取るなどの食生活も歯によくありません。

  • 神経の治療の時、麻酔が効きにくいことは?
    • 急性炎症時(虫歯がひどく痛みがある)、慢性炎症時(膿胞がある)は局部麻酔が効きにくくなることがあります。また、奥歯など骨が厚くて緻密な場所や犬歯など根が太く長い歯は効きにくい部分です。痛くなってからでは麻酔が効かず処置ができないことがありますので早期に治療を受けましょう。

  • 虫歯になりやすい人となりにくい人がいるの?
    • お口の中の衛生状態、唾液の質や量、歯の質、細菌の数や種類は人によって違います。虫歯菌の多い人、歯の質が弱い人などは虫歯になりやすいです。体力低下やストレスで唾液の量は減り粘りますが、サラサラした唾液は虫歯予防効果があります。

  • C0虫歯の治療の流れ。
    • 透明感のある歯の表面のエナメル質が、酸に侵され溶け始めて白く濁っている状態で、穴は開いていません。適切な歯磨きをすれば、再石灰化し自然治癒で元の健康な状態に戻すことができます。

       ●歯磨き指導を受け、正しい歯磨きを身に付けて下さい。
       ●フッ素やキシリトール入りの歯磨き剤やお口のリンス剤(うがい薬)をご利用下さい。
       ●予め奥歯の溝を樹脂でシール(塞ぐこと)して下さい。予防充填と言います。
       ●定期的に検診を受け、虫歯の進行状態をチェックして下さい。

  • C1虫歯の治療の流れ。
    • 歯のエナメル質部分が虫歯に侵され穴のあいたC1の虫歯は、まだ、痛みを感じません。
      虫歯になった部分を削った後、樹脂(レジン)や金属で埋めます。 通常、歯を削るときの痛みはほとんどなく、麻酔は必要ありません。また、例え虫歯が小さくても数が多い場合は、お口の中が虫歯にかかりやすい環境になっていると考えられます。このような場合は、普段より次のようなことを行う必要があります。

       ●歯磨き指導を受け、正しい歯磨きを身に付けて下さい。
       ●フッ素やキシリトール入りの歯磨き剤や、お口のリンス剤を積極的にご利用下さい。
       ●虫歯を取り除き、充填材や補綴物を詰めてください。
       ●定期的に検診を受け、虫歯の進行状態をチェックして下さい。

  • C2虫歯の治療の流れ。
    • 虫歯がエナメル質を越えて中の象牙質まで達し、冷たいものや甘いものでしみる症状がでてきます。
      C1の虫歯同様、虫歯の部分を削って、樹脂(レジン)や金属を詰めますが、歯を削るときに痛みを伴いますので、必要な場合は麻酔をします。

         治療の流れ
      ● 虫歯になっているところを完全に取り除きます。
      ● 虫歯の深かったところは、歯髄を保護するための薬剤を詰めます。
      ● 詰め物(被せもの)を入れるために形を整えます。
      ● 前歯や咬合に影響の無い狭い範囲の虫歯は、レジン等の詰め物をし表面を磨いて終了です。
      広範囲の虫歯は、詰め物(被せ物)を作製するための型どりをし、詰め物(被せ物)ができるまで仮の物を入れておきます。
      ● おおよそ1週間前後で作製した詰め物(被せ物)を接着剤で歯に装着して終了です。

      ただし、虫歯が神経近くまで深く進行していた場合、治療後に痛みが続くことがあります。その痛みが引かない場合は、神経の治療が必要となることがありますので、我慢しないで歯科医師に伝えましょう。

  • C3虫歯の治療の流れ。
    • 虫歯が象牙質よりさらに中の神経にまで達し、激しい痛みを感じるようになります。そのため、歯の神経(歯髄)を取り除く必要があります。
      この時期に痛みを我慢して放置すると、ある時期に痛みが消えますが、これは、神経が虫歯菌に侵されて壊死してしまったためです。このままさらに放置しますと、さらに虫歯は進行して歯の中が腐敗し、ひどくなると化膿して腫れや痛みが生じてきます。

      a) 歯の神経(歯髄)がある場合(生活歯)
      生きている歯髄に触れると飛び上がるほどの痛みを感じますので、治療の前には麻酔が必要です。
      ● 虫歯を取り除き根管内を広げ、歯髄の入口により神経を取る薬(歯髄失活剤)を入れて蓋をします。
      ● 症状や状態に応じて、歯髄失活剤や消毒剤の交換を何度か繰り返します。
      根(神経)の数は、歯によって1本~5本あり、長さや太さも違いがあります。根の本数が多い歯、神経が長い歯や細い歯は、治療回数が多くなることがあります。

      b)歯の神経(歯髄)がすでに壊死している場合(失活歯)
      神経の無い歯は、痛みを感じないため麻酔の必要はありません。
      痛みがある場合は、歯根膜(骨との間の歯を支える膜)や歯根端部、または歯肉の炎症によるものが考えられます。
      ● 虫歯や根管内の詰め物を取り除いた後、中をきれいに清掃し消毒剤を入れて蓋をします。
      ● 症状や状態に応じ消毒剤の交換を何度か繰り返します。
      歯根膜炎や歯根膿胞等の根に膿や炎症がある場合は、治療回数が多くなることがあります。
      また、膿のある歯は完治が難しく再発の可能性もあります。

      a)・b)それぞれの歯根管の治療期間中に、歯に刺激を与えると治りが悪くなりますので、できるだけ噛まないようにしてください。
      歯根管の治療後、次の治療に進んでいきます。

       ● 根管(歯根の中)がきれいに消毒できたら、そこから細菌感染しないように充填剤を根管内に埋めます。
        このとき、しっかり加圧して塞ぐため違和感や鈍痛が出ることがあります。
       ● 根管内に入れる土台を作製します。土台には材質の種類がありますが、通常、歯型をとって作製します。
       ● 型どりをしてからおおよそ1週間前後で完成した土台を接着剤で装着します。
       ● 歯に装着した土台の形を整えて、被せ物を作製するための型どりをします。
       ● 型どりをしてからおおよそ1~2週間前後で完成した被せ物を調整した後、土台の上に接着剤で装着します。
       ● 被せものを装着後、違和感や噛んだときの痛みなどの症状が有る場合は、調節や治療が必要となることがありますので歯科医師にお伝え下さい。

  • C4虫歯の治療の流れ。
    • 虫歯が歯根まで進行し、歯ほとんど溶けてしまい、根の部分しか残っていない状態です。歯根の中は虫歯菌に侵され化膿し、膿が広がっていることが多く、この状態で歯を残せる確率はかなり低くなります。治療をしてかろうじて残せたとしても、寿命はとても短いものになります。

      ● C4の虫歯の歯はほとんど、抜歯しなくてはならなくなります。
      ● 化膿して腫れあがり炎症の強い状態では、麻酔が効きにくく、抜歯後の炎症も強く長引くことがあります。
      ● 平均、歯肉は1~3ヶ月で回復し、中の骨が回復するには半年以上かかります。ただし、個人差もあり、抜歯の状態によっては回復の早い場合や回復に時間がかかることもあります。
      ● 失ってしまった歯の部分を噛めるようにするには、ブリッジ入れ歯・インプラントの選択になります。
      ブリッジ入れ歯を入れる場合は、歯肉の回復後に歯の型を取り作製に入ります。
      ● インプラント治療をされる場合は、骨の回復後になります。骨の回復が完全にできず、インプラントを安全に埋め込めるまでの骨が再生できない場合は、人工の骨粒子を埋め込むか、場合によってはインプラント治療が適応できない場合もあります。

  • 根に膿が溜まるとは、方法は?
    • 虫歯が進行して虫歯菌が歯の根管内まで侵入し、顎骨の中の歯根の先まで感染し病巣ができている状態です。これが進むと膿が広がり腫れて炎症を起こし、更に進むと膿が顎の骨を溶かし歯茎を破り、ニキビようなものが出来て外に膿が出てきます。

        治療方法
      根の中をお薬で消毒します。
      お薬を入れた綿等を入れて蓋をします。これを数回~十数回お薬の交換をします。
      程度によっては完治が難しく、再発をすることもあります。
        治療方法
      歯茎を切り骨を割って、根の先にある膿を直接取り出します。程度により歯根の先を切ることもあります。(歯根端切除術)
        治療方法
      ひどくなると抜歯になることもあります。

  • 虫歯を放置して根っこだけの状態でいい?
    • 他にも歯が残っているので食事に困ることもないし、痛みもないとはいっても、そのまま放置することによって様々な支障がでてきます。虫歯を放置して自然に治ることはありません。それどころか、虫歯菌が奥深くまで侵攻し、バイ菌の塊となり、その歯の周りが化膿して、腫れあがったり突然激しい痛みに襲われたりします。
      また、その虫歯が虫歯菌を供給するための基地となって増殖し、大量の虫歯菌によって健康な歯が常に虫歯の危険にさらされることになります。
      更に、根だけになってしまった歯の隣接する歯がその隙間に向かって倒れてきたり、噛み合う歯がのびてきたりして、歯並びやかみ合わせが狂い、顎関節症を引き起こしすこともあります。
      ひどい結果になる前に、早期に治療することをおすすめします。

  • 虫歯の進行の時間的早さは一般的にどれぐらい?
    • お口の中には誰でも菌があります。この菌は食物に含まれる糖を栄養にし、ネバネバ物質を作り出して歯にまとわりつき増殖します。このときに酸を発生させ、その酸によって歯が溶かされていきます。
      しかし、唾液に酸性を中性にする作用があります。
      ただし、口腔内に食物(糖)が滞在している時間が長く、虫歯菌が増殖して酸がどんどん発生されると、唾液による作用が追いつかずに酸性の状態が長く続きます。その間は虫歯も進行していきます。

      虫歯の進行スピードは、歯自体が本質的に持っている抵抗性や、唾液の量と質、年齢、食生活や生活習慣、口腔内の手入れの状況などの、人それぞれ条件次第となります。

  • 虫歯を完全に取らないで塞ぐとまた虫歯になる?
    • お口の中の細菌が食物の糖をエネルギーとして酸を発生させることによって歯が溶かされ虫歯になります。つまり、虫歯菌は栄養となる糖がなければ酸を発生させません。歯の中の深い部分に虫歯が残っていても、その上にしっかりと蓋をして、中に食物(糖)が入らないようにすれば、中の菌はおとなしいままで、虫歯の進行の心配はありません。しかし、蓋となっている詰め物が浮いたり周りから虫歯になって穴があいたりして、中に食物(糖)が入り込むと、中で静かにしていた虫歯菌は元気に活動を始め虫歯は進んでしまいます。これを二次カリエスと呼びます。

  • 虫歯は感染すると聞いたのですが?
    • 虫歯を治療しないと他の歯に感染するという思われる方もおられますが、虫歯が感染するのではなく、虫歯のあるお口の中は虫歯菌が増殖しやすく、虫歯になりやすい環境になるため、次々と他の歯も虫歯になってしまうのです。
      虫歯にかかる危険性は、生後半年で歯が生え始めてから、歯がある限り一生付きまといますが、生まれたばかりの赤ん坊のお口の中には細菌は存在しません。細菌は大人によって赤ん坊へ感染されます。特に、母乳による免疫が無くなり、自分でつくる免疫機能が安定するまでの1歳~2歳半の間に感染しやすくなります。虫歯になりやすい方は虫歯菌が多く存在する可能性がありますので、幼いお子様への感染を防ぐためにもご自身のお口の中を清潔に保つようにし、お子様と同じ食器でのお食事などは控える方がよいでしょう。特に生えて間もない歯は、虫歯に対する抵抗力が弱く、簡単に虫歯になりますので、その分、虫歯に対する注意が必要になります。
      虫歯にならないようにするためには、きちんと歯磨きをしてお口の中の食物(糖)を取り除き、虫歯菌などの悪玉菌の増殖を防ぐこと、また、唾液には乳酸菌などの善玉菌が多く含まれておりますので、良く噛んで唾液を出し、悪玉菌を退治することが重要です。

  • どうして虫歯や歯周病になるのですか?
    • 「“プラーク”を除去しましょう」とよく耳にしますが、プラークとは”歯垢”のことです。お口の中の悪玉菌は食物に含まれる糖を餌にするため、歯に付いた食べカスに群がり、ネバネバ物質を出して歯にまとわりつきます。これが“プラーク”です。つまり、細菌のかたまりです。この悪玉菌は糖をエネルギーにして増殖し、毒素(酸)を発生させます。その毒素によって歯が溶かされると虫歯になり、また、歯茎の炎症を引き起こし、さらに歯を支えている骨を溶かし歯周病になります。
      プラークが歯に付着している限り、虫歯や歯周病はどんどん進行していきます。

  • 保険の白い詰めもの(レジン)とは?
    • むし歯の部分を取り除き、その部分を埋めるコンポジットレジン(プラスチック)は、数種類の色から歯に近い色を選ぶことができます。柔らかい材質で、擦り減ったり欠けたりしやすいため、大きな虫歯や噛み合せの部分にはお勧めできません。また、吸水性があるため、汚れが付着しやすく、徐々に変色が起こります。
      いずれ生え換わる乳歯や前歯の小さな虫歯に施術されることが多い治療です。

  • 白い詰め物の中に環境ホルモンが入っている?
    • 環境ホルモンは、体内のホルモン受容体に結合し、体内の機能を撹乱させる化学物質です。環境ホルモンは、体内に取り込まれると多くは女性ホルモンと同じような働きをし、動物実験では、オスがメス化するなど性器や性行動に影響を与えることが確認されています。世界中で報告されている動物の生殖器の異常や、人間でも精子減少や女性の乳がんとの関係などが疑われています。

      ポリカーボネート製のプラスチックを製造する際のモノマーや、エポキシ樹脂の原料として利用されているビスフェノールAが環境ホルモンとして疑われております。
      歯科では、義歯や詰め物のレジンに環境ホルモンが含まれているのではないかと問題になったことがありますが、歯科材料社では、現在使用されている歯科用レジンにはビスフェノールAは用いられていないと発表されております。
      歯科材料は年々改良され、性質向上されております。以前歯の詰め物の主流であったアマルガムも、水銀が含まれるということで、現在はほとんど使用されておりません。しかし、中にはレジンに対するアレルギーをお持ちの方がおられますので、何か症状が出たら医師にご相談ください。

      日米欧の政府機関で定めたビスフェノールAの許容摂取量は 0.05mg/kg /日×体重
      もし、ビスフェノールAが歯科用レジンに含まれていた場合、コンポジットレジンを0.5g充填(1本の虫歯を充填するのに約0.1~0.2g)したとすると、最高で1mgのビスフェノールAが溶け出す可能性が考えられます。
      ビスフェノールA混入の缶入り飲料の場合には、ひと缶(約200ml)を飲んだとすると、コーヒーでは22mg、烏龍茶では1.6mg摂取することになります。これらの値は、コンポジットレジン0.5gを充填したときの最高値1mgと比べて、コーヒーは22倍、烏龍茶は1.6倍です。

  • 痛くなくても虫歯は治療しなければいけないの?
    • 小さな穴の虫歯でも、虫歯が自然に治ることはありません。早い遅いはありますが、放置していれば虫歯は進行していきます。神経のある歯で硬いエナメル質までの虫歯は、あまり痛みを感じることがなく、痛みを感じ始めるころには虫歯は象牙質まで達しています。象牙質は柔らかく、エナメル質よりも進行は早くなります。象牙質の下には神経が通っており、その神経に虫歯が近づくほど痛みは強くなります。初期の虫歯は痛みもなく、治療も早く治りますが、進行した虫歯は痛みも強く治療期間も長くなりますので早期に治療することをお勧めします。また、神経の無い歯は、虫歯になっても痛みを感じないため、気づくのが遅れることがあります。もし、神経の無い歯に痛みを感じたら、菌が歯の周りの骨や歯茎におよび、炎症を起こしてその部分が痛みを感じています。この状態になると、治りもかなり悪くなります。
      さらに、虫歯で歯に穴があくとそこに食べカスがつまり、虫歯菌が他大量に増殖します。そのためお口の中は虫歯になりやい環境となるため、他の歯にも影響を及ぼします。

      虫歯は早期発見、早期治療が大切です。

  • 見た目が小さな虫歯でも大きく削るのはなぜ?
    • 歯の表面は堅いエナメル質で覆われており、エナメル質の内側には象牙質があります。エナメル質は体の中で一番堅い物質ですが、虫歯が進行し象牙質まで達すると、象牙質はエナメル質より柔らかくさらに酸に溶けやすいため、中の象牙質部分がより虫歯に侵され、大きな洞穴のようになっていることが多くあります。
      見た目は小さな虫歯でも、その下には大きな虫歯が隠されていることがあり、その虫歯を除去して詰め物や被せものをするためには、上のエナメル質も大きく削らざるをえません。
      虫歯がさらに進んで、歯の中の神経までいってしまうと神経の治療が必要になり、さらに大きく削らなければいけません。

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